病院

えっ、盲腸って病気の内に入らないの?初めての入院

私が、始めて入院、手術をしたのは17歳の時でした。 私は、家庭の事情で知り合いの会社で働いていました。 ある晩、激しい腹痛に襲われ、冷や汗がタラタラと流れ落ちる程の激痛でしたが、私は、家族には言わずに朝まで激痛と戦いました。 次の日、勤め先の奥さんが、私の様子に気付き、病院に連れて行ってくれました。結局、盲腸で入院手術が出来る病院を紹介されました。 自宅からそんなに遠くない総合病院に、入院する事になったのですが、祖母だけでは私の入院準備が全く分からずに、洋服のみを持って来てしまい、パジャマや下着も一切無い事に困りました。 勤め先の奥さんが、色々と用意をしてくれたので助かりましたが、一人だと急に何があっても何も出来ないんだと、実感しました。 手術の時、全裸で手術室に運ばれた時、目を疑いました。 若い男性の研修医が10人程、ズラリと並んで待っていました。 恥ずかしい気持ちで一杯でした。 手術中も、意識はあるけれど、怖いから目を閉じていると、研修医に、「盲腸は、病気じゃないから、簡単、簡単。」っと、言っているのを聞いた時は、ショックで涙が出ました。 でも、私の側にいた看護師さんが、涙を拭いてくれて、励ましてくれた事が何よりも嬉しかったです。 入院中は、看護師さんに下の世話や着替えと本当にお世話になりました。 医師が偉いのは、当たり前かも知れませんが、入院患者にとっては、看護師は身近な存在です。私は看護師の方が偉いと感じました。