私の母親は癌で亡くなりました。私は母親が癌で亡くなった時は、まだ高校1年生になったばかりで子供でした。私は母親が抗がん剤治療の末に末期癌で亡くなる時、ちょうどお見舞いをしに来ている時でした。母親が亡くなる前に、私は母親の姿を見ていて「あれ?何か呼吸のリズムがおかしいな??」と思い、父親を呼びに行きました。そして父親が看護婦さんを呼んでくれて、看護婦さんも末期癌の母親の様子がおかしいと思ったのか、お医者さんを呼んできてくれました。そしてお医者さんは母親の様子を見てから、痛み止めのようなお薬を母親に打ちました。私はさっきよりも呼吸のリズムがおかしくなって苦しそうにしている母親の姿を見て、「あ、もしかしてもうこれで母親は逝ってしまうかもしれない」と思いました。母親が亡くなる前に、もう一踏ん張りして頑張って呼吸をしているのかもしれないと思ったりしました。そして父親も母親の肩を掴んで、「まだ早い!行くな、まだ行くな!!」と言いました。その時母親は目から涙を流しました。それから母親の呼吸はスーッと浅くなり、心肺停止になって亡くなりました。私はその時、母親の姿を見て涙が止まりませんでした。看護婦さんが私の肩を抱いてくれて、一緒に泣いてくれました。