手術

初めての手術も入院も大変ではないけれど…

私が初めて入院したのは高校三年生の時でした。夏休み入ってすぐにお腹が尋常ではなく痛くなり、
かかりつけの医者の所に行き、そこでは機材が揃っていないため分からず、大きな病院へ行って
盲腸だということが分かり、そしてすぐさま手術をし、入院をしました。

そんなあまりにも怒涛だったので、ともかく呆然としていたのを覚えています。そして手術後は
おならが出たら退院できるかと思いきや、きっかり一週間は入院をしなければいけないらしく、
そんなことにも驚きました。初めての手術と入院はあっという間に終わり、そこまで不便も感じる
ことなく、快適だったと思います。

あれよあれよという間に手術をして、入院だったので特別準備もできませんでしたが、両親が色々
と生活用品を持ってきてくれたり、雑誌なども購入してきてくれたのでそこそこ暇つぶしにもなり
ました。

退院後に友達に会うと「手術はどうだった?」と結構聞かれたのですが手術自体は大変でも何でも
ありませんでした。麻酔も効いていたし、術後の痛みも痛いことは痛かったですが、縫ったのだから
当たり前だという感じでした。

でも、一つだけすごく辛かったことがありました。それは術後の喉の渇きです。これは普段体感した
ことがない飢えにも近い渇きで、しかもその日は水を飲むことが許されなかったので、それが一番
辛かったです。

何年か後にも私は宇都宮で乳がんの手術をしたのですが、これも喉の渇きがしんどかったです。手術も入院も想像
ほど大変ではありませんでしたが、喉の渇きは本当に大変でした。これは人からもあまり聞いたことが
なかったし、想定外のことだったので耐えるのが苦痛だったのをよく覚えています。